細工は流流仕上げは果たして…。

教育全般について徒然なるままに。2019年中受予定。

複眼的思考

先日、塾の国語の授業を見学していて「ああ、成長したなぁ」と感じることがあった。

「空気を読んで行動すべきだ」という意見に対し、賛成か反対か、そしてそれはなぜか、
を発表するというものだったのだが、クラスのほとんどは賛成派、反対派は息子一人。
 
今まではこういう場面で、まず自分の意見を言う前に周囲の動向を見る、
そして多数派にのっかる、根拠はほかの誰かが言ったことと似たようなことを言う。
というパターンが多かった。

それが、「反対の人」で迷わずサッと手をあげ、同じ意見は誰もいないと分かっても意見を変えない。
そしてその根拠を自分なりの言葉でちゃんと述べている。
おー、成長してるじゃないか。
自分に自信がついてきているんだなぁと感じさせられた一場面だった。

これまでは教師に問いを投げかけられると、自分がどう思うかより、どういう答えがここでは正解か、
ということに意識が行っているようなところがあった。
正解は一つじゃないよ、どんな意見でもいいよ、と言われても、
「何を求められてるか」を考えてしまうクセがあるように見えていた。
そこからちょっと自由になってるみたいで、嬉しかった。

この授業では1年かけて一つの事実に対して両方の視点から物事を考えていく、
という練習をしていくそうだ。
最近の入試も、自分の意見を述べさせ、その理由を書かせるような記述問題が増えてきているという。
自分の意見を持つこと、そしてそれをきちんと言語化できることは、
入試対策になるだけでなく人生において重要なスキル。
それを国語という教科を通して学べるのはありがたいと思ったある日であった。

 

春期講習は思い切ってパス

あと2週間もすれば春休みが始まる。

今回、初めて塾の季節講習を受けないという選択をした。

季節講習は通常授業と違って集中的に深く学べる利点があるのは重々承知だけど、

今回はあえてパス。

 

春休みこそは普段の勉強とは違う学びをしてみよう、ということで

探究型のワークショップや講座にいくつか参加予定。

受験勉強とは直結しないけれど、日ごろ学んでいる知識がどういうところで

役立ってくるのか、体験として感じられるといいなと。

 

どの講座を受けるかにあたり、いろいろあるプログラムの中から本人の興味のあるものを選ばせたところ、

理科大好き男子が選んだのは宇宙がテーマのもの。

また、初めて参加したときにハマったワールドピースゲームにも2度目のチャレンジ。

 

自宅学習で塾の復習もボチボチやりつつ、春は少しワクワクする学びの時間を増やしたい。

 

 

 

2020年の大学入試改革

2020年の大学入試改革。

不確定要素が多いためか、大学付属校の人気が高まっているんだとか。

 

昨日は教育先進都市と言われる豊岡市が行っているコミュニケーション教育を体験できるワークショップが都内であったので行ってきた。

豊岡市は教育政策を移住のインセンティブと位置づけ、様々な試みをしている。

主眼は演劇を用いたコミュニケーション教育で、平田オリザ氏が全面的に指揮をとっている。これまで実験校で試験的に行われてきたものが、来年度から市内の全校で実施されるそうだ。

 

これには2020年の入試改革も大きく影響している。

そのあたりもワークショップの最後に平田さんの話が聞けたので、その内容をまとめてみた。

・二次試験は入学後の伸びしろを図るような試験になる。伸びしろとは主体性、多様性、協働性など。

 

・つまり、受験の準備ができない問題が出る。

 

・具体例として、先行して入試改革が進められている四国学院大学の問題を提示。

「レゴで巨大な艦船をつくる」「昨今、小学校での組体操の危険性が指摘されているが、実際に組体操をやってみて、その危険度や対策を協議する」「AKBとももいろクローバーZのダンスを実際に踊ってみて、それぞれのビジネスモデルの違いを討議し、新しいアイドルのプロモーションを考える」「小説の一部分を切り取って、小学生向けの紙芝居を作る」などなど。

 

・試験の日に初めて会った受験者7人が、こういう課題に対し、どのように取り組むか、その様子を試験管が評価する。評価の基準は、「自分の主張を論理的、具体的に説明できたか」「ユニークな発想があったか」「他者の意見に耳を傾けられたか」「建設的、発展的な議論の進め方に寄与できたか」「地道な作業をいとわずにチーム全体に対して献身的な役割を果たせたか」等々。

 

・リーダーシップだけでなく、自分の役割を見つけ、よきフォロワーになれるか、という点も重要。

 

・こうした課題には、本人の文化資本が大きく影響する。

 

・子どものうちから、この文化資本を形成することが大事だが、経済格差と地域格差により、この文化資本の格差が深刻である。

 

・また、このような試験はコミュニケーション能力も大きく影響する。

 

経団連の新卒採用に関するアンケート調査でも、「選考にあたって重視した点」に、9割近くの企業が「コミュニケーション能力」と挙げていてダントツ。続いて「主体性」「協調性」「チャレンジ精神」などと続き、「語学力」に至ってはわずか3%という結果に。

(そのわりに企業がTOEICTOEIC言ってるのはなぜなんだ?)

 

演劇のコミュニケーション能力育成における効果のほどはよくはわからないけれど、ワークショップに参加した子供たちの様子を見ると、自己開示がけっこう早い段階でできるようになるなぁという印象があった。

 

大学入試改革も、おそらくすべてをこのような試験に変えるのは物理的に無理だろう。でも大学入試が人生のゴールではないし、社会に出て役に立てる人間にすること、幸福で自立できる人間にすることが教育の一番の目的だ。

塾の国語の先生が勉強することの意味について、こうおっしゃっていた。

「自靖自献」

自らを靖んじ、自らを献ず。つまり、学ぶことで自らの心を安らかにし、世の中のためになる自分になるということ。

 肝に銘じます。

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豊岡は教育政策の一環として子どもたちの文化資本を形成すべく、文化政策にも力を入れている。様々なパフォーミングアーツに地元で触れられるのは素晴らしい。

お米も美味しんだそうです。

地理より歴史?

ふとしたきっかけで『邪馬台国はどこですか?』という小説を手にした息子。

面白かったようで同じ本を2回読み、さらにシリーズ続編も読みたいと言う。 

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で、買いました。

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左の1冊は世界史ですが、右2冊は日本史ネタ。

地理にはイマイチ面白さを見いだせていないっぽい息子なので、

授業で歴史が始まったら楽しいんじゃないだろうか?

 

何事によらず、まったく知らないことより、ちょっとだけ知っている、

というのが興味をより喚起するポイントだそう。

新5年になり、なかなか日々のスケジュールはタイトだけれども

教材や教科書の文脈以外のところで、できるだけ最初の出会いを

してほしいものだと思う今日この頃である。

 

教材整理術

以前はブックエンドでところどころ仕切りながら、背の高い順に並べていた教材の本棚。

教科別にボックスに入れてそのまま収納、という方法にしたら整理がぐんと楽になった。

取り出すのも、しまうのも、探すのも楽。

 

棚の横幅が無印のファイルボックス4つがぴったりとおさまるサイズ。

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息子の通う塾は四谷大塚の教材を使っている。

判型が大きくて薄いため、出し入れが子どもにとっては少し面倒だったようで、

今までは整理してもすぐにぐちゃぐちゃになっていた。

この収納方法にしてから、今までの収納がいかにストレスフルだったのかを実感。

 

いつもすっきり、見やすく、わかりやすく。

日々のことなので、小さな変化がもたらす差は大きい。

ゴールはどこか?

中学受験がゴールでないのは、多くの親が思っていることだろうと思う。

では何がゴールか?

先日放送されたNHKクローズアップ現代の中学受験特集に出ていたある保護者は、

「大学受験、あるいは就職先」と言っていた。

東芝やシャープがこんなことになる時代に。 

 

今の子どもたちが大人になる頃、おそらく労働法はだいぶ変わって、

雇用のほとんどは有期雇用だろう。

有期雇用というとプロフェッショナルなスキルで企業を渡り歩くイメージだが、

おそらく一生食べていけるスキルというものはごくわずかだと思う。

 

この先、世の中にどんなテクノロジーが現れ、

それが世の中にどんな変化を与え、労働市場がどんな影響を受けるのか、

予測するのはほぼ不可能だ。

そして寿命が延び、少子化労働人口が減っていく世の中では、

働く期間は確実に伸びる。

22歳で就職したとして、50年は何らかの形で働くことになる。

半世紀間も同じスキルで稼ごうと考えるのは無理がある。

 

自立し、自分の人生を主体的に生きていくために教育はあるはずで、

そのために個々にとってベターと思われる環境を選ぶために受験があり、

親ができるのはその道の途中まで見送ることで、

そのあとは背中を見守り、ある時からそれすら見えなくなる。

ゴールがどこかなんて知る由もない。

 

そんなふうに考えながら、では見送るところまで親がやるべきこと、

できること、やってあげたいことは何だろうなと思う。 

 

サイエンス友の会

去年、申し込み期間を過ぎてから気づいた科学技術館サイエンス友の会

1年待って今年申し込み、昨日会員抽選に当選との連絡あり。

教科の中で理科が一番好きな息子。

中学受験とは関係なく、興味のままに学ぶ楽しさを味わってほしいなと。

様々なイベントに参加できるので同伴する私も楽しみ。

 

人の記憶に残る率は、聞いたこと10%、見たこと15%、聞いて見たこと20%、話し合った時40%、体験した時80%、(自分で)教えた時90%というデータがあるそうだ。

 

体験した時、教えた時の定着率は群を抜いている。

この二つを意識して子どもの学びをサポートしていけたらと思う。

 

親が子どもに勉強を教える、というサポートもありだけど、

私はなるべく「教えない」を心がけたい。

そのかわりに思考をうながすような質問を投げかけたい(かなり難しいが)。

そして子どもが新しい知識を仕入れて来たら、「それ何?教えて」と教わる側にまわる。

実際、親も知らないことが多いのだよね。

先日も、「旅人算?え、何それ?」ってなったし。

 

写真は「乾球湿球湿度計」について教えてもらったある日。

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